子育てしやすい住まいを実現するために、チェックしておきたい7のこと。
「子どもの誕生を機にマイホームを決心」、「子どもが小学校に入学するタイミングで家を建てました」など、お子さんの誕生や成長が、新築やリフォーム、移住など住まいを変えるきっかけになったというお客様は多いです。
きっかけが子どもの節目ならば、当然新しい家は子育てがしやすい住まいがいいですよね!
そこで今回は、子育てに適した住まいをつくるために押さえておきたいポイントをご紹介します。
Chek.1:段差フリーで安全に動き回れる空間とする。
子どもはわずかな段差にも気づかないことが多く、すぐに転んでしまいます。
そんな転倒事故を防ぐためには、ちょっとした段差まで配慮し、段差のない床構造にすることが大切です。
子どもだけでなく、足元が見えにくくなる妊婦さんの転倒事故を防ぐことにも繋がります!
Chek.2:子どもの転落や、落下物などの危険を防止する。
腰壁や窓台、手すりなど、足を掛けられる部分があると、子どもは遊び感覚でよじ登ってしまいます。
もしそこから落ちてしまったら…。
考えるだけでもゾッとしますね。
そうならないためにも、子どもが足掛かりにしてしまう部分をつくらないようにしましょう。
特にエアコンの室外機などを手の届く場所に設置するのは危険!
子どもが立ち入れない場所を選んだり、手の届かない高い場所にするなど配慮しましょう。
Chek.3:シックハウス対策で健やかな住まいに。
小さな子どもにとって、家は1日の大半を過ごす場所ですから、健やかな成長のためには、邸内環境が肝心です。
化学物質の発散量が少ない建材を内装の仕上げなどに用いることはマスト条件!
加えて注意したいのは、入居時に持ち込む新規の家具類です。
持ち込みの家具はシックハウス対策の規制対象になっていないため、ご自身でしっかり確認をして、セレクトする必要があります。
Chek.4:風通し、日当たりの確保は必須です。
24時間換気システムなど、近年、換気設備はどんどん進歩していますから、窓を閉めていても、1日中きれいな空気が邸内を回っているといえます。
しかし、やはり自然の風やおひさまの光は、子どもの成長には欠かせないもの。
間取りを工夫するなどして、できるだけ通風や採光を確保しましょう。
通風と採光。
この2つが十分であれば、カビなどアレルギーの原因になる物質の発生を防ぎ、健やかな環境を実現できるでしょう。
Chek.5:外構や玄関だけでない、プラスの防犯対策。
子どもが大きくなるにつれ、家で1人で過ごす時間も増えてきます。
そんなときも安心して過ごせるように、またママやパパも安心して子どもに留守をまかせられるように、防犯対策を徹底しましょう。
外構の柵を高く強固なものにする、植栽で邸内を目隠しする、玄関のセキュリティをしっかりする、などに加え、窓を防犯ガラスにするなどの対策も有効ですよ。
Chek.6:子どもの成長を見据えた防音対策を。
子どもが小さい時は、「どこにいても家族の気配が感じられる家」は理想的だと思いますが、そんなお子さんも成長し、思春期に差し掛かると、1人で静かに過ごしたいと思ったり、特に受験の時期などはナーバスになったりしますよね。
最近の住宅は吹抜けを採用するケースも多いですが、吹き抜け上部が子ども部屋と近い位置になるのであれば、将来を見据えて遮音性の高い間仕切り壁にしておくなど、新築時からの対策が求められます。
Chek.7:家族の人数に応じて、ゆとりある面積を確保する。
家族だんらんや家事、育児がスムーズに運び、ゆとりある暮らしを叶えるためには、目安となる面積があります。
それは、家族の団らんやゆとりある育児・家事の為には、世帯の人数に応じたゆとりある面積を確保したいもの。
ただ敷地面積、予算も限られているのでひとつの目安からスタートすることです。
4間(7.2m)×4間(7.2m)=16坪(32畳)を1階とし、2階も16坪とする。
これで合計32坪になり、これが基準となります。
例えば玄関(1坪)、階段・階段下トイレ(1坪)、洗面脱衣室(1坪)、浴室(1坪)とすれば、1階の残りの面積は16坪から4坪を引いた12坪(24畳)。この12坪(24畳)がLDKとなります。
家族の共有スペースに関しては、この12坪を基準として考えてみてください。
子育てに適した住まいは、老後にもやさしいのです!
いかがでしたでしょうか。
子育てしやすい住まいのポイントを振り返ってみると、段差をなくしたり、健康に配慮した素材を選択したり、防犯対策をしたりと、高齢者にとって住みやすい住まいと共通している点も多く見受けられます。
何十年と暮らしていく住まいですから、子育ての視点を大切にしながら、家族みんながずっと快適な空間を叶えましょう。