家を仕事場として活用するための工夫&アイデアをご紹介します。
近年、ITのツールなどを活用することで、自宅で仕事をするという新しいライフスタイルを選ぶ人が増えてきています。
特に、結婚を機に退職した女性が、家でできる仕事をはじめるというケースはよく見られます。
職場と家が別の場所であれば、オンとオフの切り替えは自然とできると思いますが、家で仕事をしている人が陥りがちなのが、その切り替えが上手にできず、オンとオフの境目が曖昧になってしまうこと。
「公の自分」と「私の自分」という2つの自分をどのようにして切り分け、生活にメリハリをつけていくのか。
今回は、自宅を仕事場として上手に活用するための方法をご紹介します。
家の中に小さな「自分だけのオフィス」をつくりましょう。
家に離れを設けてオフィスにする、別棟を仕事場として建てるなど、敷地も予算も十分にあれば、自邸に独立したオフィスを設えることはいくらでもできます。
ですが、例えば「子どもも小学校に入学したし、これから自宅で仕事していきたいな」と考えている段階で、なかなかそこまでするのは難しいですよね。
また、敷地や予算の問題も然りです。
そこでまず考えていただきたいのが、家の中に「自分だけのオフィス」をつくること。
最近は寝室の一角や階段下のデッドスペースなどに書斎を設ける方も多いですが、書斎で十分です。
1坪ほどの書斎があれば、そこに机と椅子、収納棚などを置くだけでオフィスの完成!
また、入口にはブラインドやロールスクリーンなどを設置しましょう。
これらのゆるやかな間仕切りが、オンとオフの切り替えスイッチの役割を果たしてくれますよ。
家事室を充実させて仕事場にしちゃうアイデア。
共働きが増えている昨今では、妻が外に働きに出て、夫が家で仕事をするというケースも少なくありません。
実際、デザイナーや作家、漫画家など、自宅を職場にできる職業はたくさんあります。
この場合に注目したいのが家事室です。
妻が仕事に出ている日中、家事室は空きスペースとなるので、ここを使わない手はありませんね。
家事動線をスムーズにし、キッチンとリビング、ダイニングとちょうどいい距離をとった位置に家事室があれば、集中して作業に没頭できます。
また、家事室ですと来客対応や家事をするにも動作がスムーズに済みますね。
非日常を感じさせる工夫で新鮮な気持ちに!
仕事もプライベートも家で過ごすとなると、どうしても生活がマンネリ化しがちです。
そんなときに心がけたいのが、空間に非日常を取り入れること。
在宅時間が長いほど、ちょっとした変化で生活に潤いや楽しみを感じられるようになります。
光の採り入れ方や素材の使い方、照明のデザインなどをちょっと工夫してみることで、家での暮らしをより豊かなものにしていきましょう。
プラスαの楽しみを見出す!
自宅に仕事場を整備するだけでなく、仕事を頑張る自分へのご褒美として、家での息抜きや楽しみもしっかり考えてあげましょう。
家でどんなことをしてリラックスしたいか…。
例えばホームシアターをつくって思う存分映画鑑賞したり、薪ストーブの炎のゆらめきに癒やされたり、ガーデニングを楽しむのもいいですね!
また、ペットを飼うことは精神的な安らぎや癒やしだけでなく、散歩をしたり、エサをあげたりとお世話をすることで規則的な生活リズムを整えることにも繋がります。
家での時間を有効に使える仕掛けづくりがカギ!
働き方に応じた住まいづくりの具体的な方法やアイデアを今回はご紹介しましたが、1人ひとりの働き方、暮らし方によって工夫する点はたくさんあると思います。
ですが、大切なことは生活のリズム、空間のメリハリをつけること。
同じ空間でオンもオフも過ごすわけですから、ダラダラとならないように工夫し、有効な時間の使い方が出来るような空間づくりをしていきたいですね。