快適なはずの家に落とし穴!?高齢者&乳幼児を室内熱中症から守るには?
広報担当の橘です。( ´ ▽ ` )ノ
真夏には、毎日のようにテレビやネットでで流れる「熱中症に注意」というニュース。
熱中症というと炎天下での運動や作業中に起こるイメージがありますが、実は、熱中症で病院に搬送される人の4割近くが、住居などの居住場所にいたというデータがあります。
室内にいるのに起こる熱中症とは?今回は、室内熱中症の理由、そして予防・対策を紹介します。
子どもや高齢者は家にいても熱中症のリスクが!
熱中症とは、暑い環境で生じる健康障害の総称で、体温の調節機能が働かなくなり、熱失神や熱けいれんなどの症状を引き起こすものです。
暑い環境というと屋外のイメージがありますが、東京消防庁のデータによると、2015年に熱中症で搬送された人のうち、約4割が自宅などの居住場所だそうです。
そして、注目すべきは、搬送された人のうち、乳幼児、高齢者に関しては、約半数が自宅にいながら熱中症になってしまったというのです。
室内でも熱中症を引き起こす理由とは?
小さな子どもや高齢者は、室内にいても熱中症になる危険が高いことがデータからも分かりますが、その理由には、単なる室温の高さだけでなく、湿度や輻射熱といった要因も絡んでいます。
室内にいても、気温・湿度ともに高く、輻射熱があるなどの要因が重なることがあるため、安心できるわけではないのです。
特に熱帯夜(夜間でも最低25度以上ある日)が続くと、夜間も体温が高く維持されてしまうため、熱中症のリスクが高まるといわれています。
住まいでの熱中症対策は、こまめな室温調節がポイント!
まず、一般的な対策としては、水分補給、暑さを避ける工夫、暑さに負けない体力をつけておくことなど、日頃から予防行動をとることが大切です。
そして、室内にいるときの対策としては、部屋に温度計を置いて、室温をこまめにチェック。家事などをしていて暑いと感じたときは無理をせず、ゆっくり休みましょう。
また、室内に熱気をこもらせないようにすることもポイント。窓を開けて風の通り道を確保したり、適宜、エアコンや扇風機を活用し、室内温度を調整します。
熱中症になってしまった場合、どうすればいい?
熱中症にも緊急度があります。
意識がない、全身のけいれんがあるなど緊急度の高い場合はすぐに救急車を呼ぶ必要がありますが、軽度(めまいや立ちくらみ、大量の汗、こむらがえりなど)、中度(頭痛、吐き気、判断力の低下、身体のだるさ)の症状があらわれた場合は、涼しい場所へ移動し、安静にする、水分補給をおこなうなどの対処が有効になります。
また、中度の場合でも、口から水が飲めない場合や症状が改善されない場合は医療機関を受診するのがいいと思います。
まだまだ暑い日が続く残暑も、熱中症に気をつけましょう。
家での暮らしの中にも潜んでいる熱中症リスク。
夏だけでなく、少し暑さが和らいできて、エアコンの使用を控え始める秋も注意が必要です。
暑いと感じたり、大量に汗が出たり、「ちょっとおかしいな」と感じたら無理せず安静にし、室温を快適に保つようにするなどの対策を心がけましょう。