家を建てるなら、まず押さえておきたいコツ、ご紹介します!
家は一生モノですし、ご家族にとって一世一代の買い物。
だからこそ「いい家」を建てたいものですが、その基準って、実は人それぞれ違いますよね。
そこで今回は、家を建てるとき、後悔しないために知っておきたい必要最低限の家の性能や基礎知識を挙げてみます。
①気になる家の性能。どのくらい備えていればいいの?
「自然素材がいい!」だったり、「ブランド力のある大手メーカーの家が安心」だったり、どんな家がいいかは本当に人それぞれ。
では、最低限備えておきたい性能はどんなものがあるのでしょうか。
それは、耐震性、耐火性、耐久性など。国土交通省では、「住宅性能表示制度」という住まいの安心を測る評価制度を導入しています。
例えば、建築知識が不足している依頼主と業者側では、一言に「耐震性のある家」といってもどのレベルの性能を求めているのか、そのすり合わせが難しいところ。
そういう時に住宅性能表示制度が基準となり、円滑なプランニングを促してくれます。
住宅性能表示制度の評価ポイントは以下の10項目。
- 音
- 構造の安定
- 高齢者への配慮
- 光・視環境
- 温熱
- 防犯
- 防火
- 空気環境
- 維持管理更新
- 劣化の軽減
すべての分野で最高等級である必要はなく、予算や優先順位を考えながら、工務店やハウスメーカーと相談して配分していくことをお勧めします。
なお、住宅性能表示制度を利用したい場合は全国にある国に登録された第三者機関の住宅性能表示評価機関に申請・依頼をする必要があります。
この評価内容が良ければ、民間の金融機関に置いて住宅ローンを契約する際に審査が優遇されたり、簡素化されることもあるんですよ。
②「住み心地」。言葉では表せない感覚こそ大切に。
どれだけ家の性能や素材が良くても、暮らしてみて「なんだか心地悪い」と思ってしまったら、それはもういい家ではないということですよね。
ですから、家を建てる時には、家自体の性能だけでなく、敷地や周辺環境とのバランスも考えることが大切です。
モデルハウスなどは、比較的ゆとりのある敷地に、一つひとつの部屋も広めにとってありますので要注意。
そのサイズ感をマイホームに取り入れようとすると、敷地面積目一杯になってしまったり、窮屈な家になってしまう恐れもあります。
もちろん家づくりの入り口としてモデルハウスを見学することは大切ですが、完成見学会などの実例や、実際に購入を考えている分譲地に建つ建売住宅も見てみましょう。
敷地面積に対する家の大きさや、隣との感覚などがよりリアルに感じられるはずです。
とにかくたくさんの家を見ることで、自然と目も肥えてきますし、「自分にとって住み心地の良い家はこんな家だ」というのがわかってくると思います。
性能と住み心地、たくさんの条件から優先順位を決めること!
- 住宅性能表示制度などを基に性能に関しては優先度を決めてプランを考えること。
- 周辺環境を考慮した上で住み心地の良さを追求すること。
この2点をご紹介しましたが、それだけではなく、いい家を建てるには予算や返済計画、ハウスメーカーとの相性、プランニングなどいろいろな要素が絡んできます。
費用対効果や予算配分を踏まえた上で優先順位を家族でじっくり話し合い、取捨選択していくことが後悔しない家づくりのコツだと思います。