子育てママに快適な暮らしを。すぐできる「ゾーニング」テクニック!
「ゾーニング」って言葉を聞いたことがありますか?
住まいにおける「ゾーニング」とは、目的に合わせて住まいをいくつかの空間(ゾーン)に分けることを言います。
例えば、家族のためにママが腕をふるうキッチン、家族だんらんの場所であるリビングなど。
その場所でどのように過ごしたいかを考え、使いやすい動線を導き出すことで、家具などの最適な置き方が見えてきます。
無駄な空間をなくし、スムーズな生活動線で快適に暮らせるように…。家族の絆を育むゾーニングテクニックをご紹介します。
ゾーニングの基本はそれぞれの役割を明確にすることから。
ゾーニングの基本はそれぞれの役割を明確にすることから。
まず、基本的なゾーニングでは、邸内は大きく3つの空間に分かれます。
リビングなど人が集まるスペース「パブリックゾーン」、寝室や子ども部屋、書斎など個人の部屋「プライベートゾーン」。
そしてキッチンやトイレ、浴室などの「サービスゾーン」です。
家を設計する際には、この3つのゾーンをどう配置するかがカギとなります。
動線に配慮すると、それぞれの空間が均等の距離にあり、三角形の配置となるのが理想と言われています。
子どものスペースはラグや家具を使ったゾーニングが有効!
「子ども部屋は作っているけど、小学校に上がるまでは1人にするのは早いかな」というように、お子さんがまだ小さい場合、家にいる時間はそのほとんどをリビングで過ごすのではないでしょうか。
キッチンから目の届くところで遊んでもらうと安心できますが、おもちゃなど子どものものがいつもリビングに散乱している状況は避けたいですよね。
おもちゃを置く場所、遊ぶ場所を決めてないがためにリビング全体が散らかってしまうのであれば、「子どものためのスペース」を作ってあげましょう。
リビングダイニングの一部にラグを敷いたり、小さな棚で仕切りを作り、ゾーニング。
子どもに「ここがあなたのための場所だよ」と認識させると、自ずとその場所で遊ぶようになり、決まった場所に片付けるなど自立への意識も高まっていくはずです。
スタディスペースはキッチンやリビングのそばに配置。
小学校に上がると、いよいよ子ども部屋の出番!かと思いきや、最近は「子どもには部屋に1人でこもらず、リビングで過ごしてほしい」と願うママが増えていることもあり、「リビング学習」が人気です。
パブリックゾーンであるリビングは家族が集まる場所。人の出入りも多く、勉強に集中できるか心配する方もいるかもしれません。
しかし、「人の気配がある方が安心して勉強に集中できる」という子どもも多いそうですよ。
親の目があるからこそ、テレビやマンガなどの誘惑を我慢する力がつくのかもしれませんね。
実際にスタディスペースを設ける場合、ダイニングキッチンのそばにカウンターを造るケースが多いです。
ママも夕飯の支度をしながら様子を見られますし、その日学校であったことを聞いたり、コミュニケーションの場所としても活躍します。
家族の成長に合わせたゾーニングを可能にする、可動式収納。
家は建てたときが完成ではなく、家族の成長やライフスタイルの変化に合わせて、快適な空間にカスタマイズしていくことが大切ですよね。
例えば、「子どもが独立したので子ども部屋を趣味の部屋と収納に分けたい」、「老後に備え、1階のリビングの片隅に寝室としてのスペースを確保したい」など。
そんな時に、自由に部屋の間取りを変えることができると注目されているのが「可動間仕切収納」です。
間仕切りの役割を兼ねた可動式の収納で、動く壁と思っていただいたらいいかもしれません。
このような収納は、新築時はもちろんリフォームのタイミングでも施工が可能です。
住み慣れた家で、ずっと心地よい暮らしを叶えるために。
いかがでしたでしょうか。
今回は、ラグやインテリアで簡単にできるケースから可動式収納で家自体を自由自在にゾーニングできる方法までご紹介しました。
この機会に、無駄な空間がないか、不便な生活動線がないか今一度家族で話し合ってみることをおすすめします。
意外と改善策が見つかるかもしれませんよ!