家づくりの費用、建物本体以外にどのくらいかかるの?
住まいづくりの予算というと、土地や建物本体のみで考えている方も多いのではないでしょうか。
ですが、完成した家で実際に生活するためには家具や家電も必要ですし、外構もキレイに整えたいですよね。
そこで今回は、快適な暮らしを送るためにどのくらいの費用が必要なのかについて、具体的な数字を踏まえ見ていきます。
まずは費用の項目ごとに予算を考えてみましょう。
住まいづくりにかかる費用、その大半は建物本体の建築にかかる「本体工事費」ですが、家族が快適に暮らせる住まいを実現するには、「別途工事費」、「諸経費」がかかることを頭に入れた上で資金計画を進めなければなりません。
「別途工事費」、「諸経費」には、外構工事や家具、カーテンなどのインテリアにかかる費用が含まれます。
外構工事は敷地の広さやプランニングによって、また家具や家電も揃えたいアイテムによって費用は異なります。
ですから、今回はひとつの目安として、「注文住宅と住宅設備に関する動向調査2009」(リクルートハウジング調べ)のデータをもとに、平均的な予算をご紹介します。
エクステリアにかかる費用はどのくらい?
エクステリアは住まいの印象を大きく左右するものですから、門扉やフェンス、カーポートなどにもこだわりたいですよね。
そのためには、外観とのバランスを考えながら、建物本体とエクステリアは同時にプランニングしていく必要があります。
デザインだけでなく、エクステリアは防犯性能がアップしたものも多いので、住まいにどんなエクステリアが必要か、門扉やフェンスの高さはどのくらいあればいいのか、また庭づくりはどうするのか、様々な観点から検討してみましょう。
では、世のマイホームを実現した先輩たちは、エクステリア設備にどのくらい費用をかけているのか。
その平均は155.2万円です。
また詳しい割合をみると、最も多いのは100〜150万円未満で19.9%、続いて200〜250万円未満が14.2%、150〜200万円未満13.2%、50〜100万円未満が13.3%。
よって、平均総建築費(消費税込)2858.5万円に占めるエクステリアにかける費用の割合は、平均5.4%という数字になります。
これはあくまでも平均的な数値ですから、取り入れる設備や敷地の広さなどによっても変わるので、目安として考えていただけたらと思います。
どんなエクステリアにしたいか、あらかじめプランを練った上でどのくらいの予算がかけられるか明確にしておくといいですよ。
インテリアにはどのくらいお金をかけられる?
住まいづくりは、邸内をいかに快適に暮らせる空間とするかが重要です。
それにはインテリアは欠かせませんよね。
新築となると、ダイニングセットやソファ、カーテンなどインテリアも家に合わせて新調したいものです。
また、子ども部屋を新たに作るなら勉強机や本棚、ベッドなども必要ですし、テレビや冷蔵庫、洗濯機などの家電も新しく購入することになるかもしれません。
そんなインテリアや電化製品にかけて費用の平均は、131.4万円。
こちらも割合を見てみると、100〜150万円未満が一番多く28.3%、次いで50〜100万円未満が18.8%、200〜250万円未満は14.1%となっています。
総建築費に占める割合としては平均4.8%です。
家具や家電だけでなく、インテリア雑貨や生活用品などもそれなりの量になると金額もかかってきますので、何が必要か、あらかじめリストアップしておくといいですね。
予算はある程度の余裕を持って組んでおきましょう。
いかがでしたでしょうか。
エクステリアもインテリアも、総建築費に占める割合は5%未満ですが、それでも100万円以上はかかるものです。
予算は少し余裕を持って、建物本体だけでなく「別途工事費」、「諸経費」も踏まえて計画することが大切ですね!